いつもおきらく
男料理,猫,観葉植物
2014年12月15日月曜日
冬と林檎と赤い丸
今朝は冷え込んだためだろうか、あの時痛めた腰の調子が悪い。
とある冬、俺は学んだ。
人は独りで生きるものだということと、多くの望みを同時に獲られないということを。
固く冷たいところで寝起きした。
林檎だけが食糧だった。
寒い所で冷たい林檎を丸かじりした。
冬が嫌いになった。
けれど、林檎は好きになった。
あの時、誰かに助けを求めなかったのは、林檎の蜜を手放したくなかったからだ。
あの時の俺は林檎以外に「未来」も持っていたのだろう。
まだ、林檎の赤い丸が落ちていない。
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